ES・志望動機対策

🌸ESの文章を簡潔にするコツ|読みやすさで差をつける

書きたいことはたくさんあるのに、文字数制限が足りない…」と悩んでいませんか?

 

エントリーシート(ES)の作成において、多くの学生が直面する共通の壁が「文字数制限」です。自分の熱意や経験を余すことなく伝えたいのに、指定された枠内に収まらず、結果として文章が冗長になったり、本当に重要なポイントが埋もれてしまったりしていませんか?

  • 「必死に文章を削ったけれど、まだ長くて読みにくい気がする。」

  • 「経験の詳細を伝えるうちに、最も重要な結論が後回しになってしまう。」

  • 「簡潔にしようとすると、熱意や具体性が失われてしまうのではないか?」

採用担当者は、あなたのESを熟読する時間はほとんどありません。何十、何百というESを短時間で処理しなければならないため、「読みやすい」「結論がすぐわかる」「無駄な情報がない」文章で書かれたESは、それだけで他の学生と圧倒的な差をつけることができます。

簡潔な文章は、「情報伝達能力が高い」という、ビジネスにおいて最も重要なスキルの一つを持っていることの証明です。長々と書かれたESは、情報処理能力が低いと見なされかねません。

この記事では、私たちとなキャリの先輩ライターが、多くの内定者が実践してきた、「ESの文章を簡潔にし、採用担当者に最後まで読んでもらうための具体的なテクニック」を、構造化から表現技法まで、徹底的に深掘りして解説していきます。

  • 文章を構成する上で最も重要な「結論ファースト」の徹底方法と実践例

  • 冗長な表現や重複した言葉を削る「デトックス」術7選

  • 具体性を維持しながら簡潔化する「情報圧縮」の上級テクニック

  • 簡潔さと同時に「熱意」を伝えるための言葉の選び方と強調の技術

この記事を読み終える頃には、あなたは文字数を気にすることなく、採用担当者の心を掴む「簡潔で力強いES」を作成できるようになっているはずですよ。さあ、一緒に伝わる文章の技術を磨きましょう!


🎯【構造編】簡潔さの土台は「結論ファースト」の徹底

 

文章を簡潔にする最初のステップは、一文一文を削ることではなく、ES全体の構造を「結論ファースト」で整えることです。採用担当者は、結論を最初に知りたいと考えています。

1. 最初の1文に「最も伝えたいこと」を凝縮する

 

設問に対する「最も重要な回答(結論)」と、その「核となる強み」を最初の1文(25〜40字程度)に凝縮させましょう。ここで読み手の関心を掴むことが、読みやすさの鍵です。採用担当者はこの1文を読んで「このESを読む価値があるか」を判断します。

  • ダメな例:

学生時代、私はカフェでのアルバイトリーダーとして、売上が伸び悩むという課題に直面し、様々な施策に取り組みました。この経験で培ったのは課題解決能力です。(結論が後ろにあるため、読むのに時間がかかる)

  • 簡潔な例:

私の強みは「データに基づき問題の根源を特定し、解決に導く課題解決能力」です。(強みと具体的な行動様式が凝縮されており、一瞬で伝わる)

2. PREP法(プレップ法)の徹底で論理を整理する

 

簡潔な文章は、論理的な流れを持つ文章です。PREP法(Point, Reason, Example, Point)を徹底することで、冗長な説明を排除し、必要な情報だけを残すことができます。

要素 役割 簡潔にするためのポイント 具体的な文章圧縮例
P (Point) 結論 最初に宣言。結論以外の情報はすべて削り、読み手の思考を誘導する。 「私の強みは、〇〇というスキルです。」と断定的に始める。
R (Reason) 理由 なぜその結論に至ったか、簡潔な「根拠」を述べる。この理由は、経験の「目的」や「動機」と直結させる。 「この強みは、〇〇という私の価値観から生まれています。」
E (Example) 具体例 最も困難だった点、あなた独自の行動(Action)に絞る。単なる事実の羅列を避け、「思考」を説明する。 経験の詳細すべてではなく、あなたの「分析」と「意思決定」に文字数を割く。
P (Point) 再結論 入社後、その強みがどう活かせるかという「再現性」に繋げる。未来への貢献を明確に示して読み手に期待を持たせる。 「この経験は、貴社で〇〇という形で再現可能だと確信しています。」
  • コツ:文章を書き終えた後、各段落の最初の文章だけを読み返しましょう。それで内容が通じ、論理的な流れが把握できれば、簡潔で論理的な構造になっている証拠です。

3. STAR法を「思考圧縮」に活用する

 

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)では、行動(Action)のフェーズが最も長くなりがちです。このActionを簡潔にするために、STAR法を「思考圧縮」のツールとして活用します。

  • S (Situation)と T (Task)を簡潔に:「〇〇という課題に直面し」と状況と目標を短くまとめる。

  • A (Action)を深く:「具体的な行動」と「行動の裏にある思考」をセットで書く。「〇〇という状況分析に基づき、〇〇という独自の方法を実行した」と、思考を圧縮して伝える。

  • R (Result)を数値で:結果は必ず「〇〇%向上」のように数値で示し、簡潔にインパクトを与える。


✂️【デトックス編】文章を削るための「7つのテクニック」

 

簡潔な文章は、無駄な贅肉を削ぎ落とした文章です。以下の7つのテクニックを使って、あなたのESから「冗長な表現」を徹底的に排除しましょう。

1. 「こそあど言葉」の省略と「名詞化」

 

文章のつながりを示す「こそあど言葉」(それ、これ、そういった、そのような)は、前の文脈から意味が明らかな場合は、積極的に省略しましょう。また、文を名詞化することで、文章を短縮できます。

  • ❌ 冗長な表現:

この経験を通じて、私は責任感の重要性を学びました。それを貴社で活かしたいです。(「それ」を省略し、「経験」を名詞化)

  • ✅ 簡潔な表現:

この経験で責任感を学びました。貴社で活かしたいです。

2. 「二重表現」の統一と「修飾語」の厳選

 

同じ意味を持つ言葉を繰り返す二重表現を避け、片方だけを残しましょう。また、「とても」「非常に」といった意味のない修飾語は削除し、本当に必要な形容詞だけを残します。

冗長な表現 簡潔な表現 冗長な表現 簡潔な表現
まず最初に まず 全てを網羅する 全てを
困難な課題に直面する 課題に直面する とても重要な課題 重要な課題

3. 「〜ということ」の削除と「断定」

 

文章を曖昧にする「〜ということ」「〜的なもの」といった抽象的な表現を削除し、断定的な表現に直しましょう。断定は簡潔さと自信を伝えます。

  • ❌ 冗長な表現:

チームの目標を達成するということに対して、非常に強い思いがありました。(長い上に曖昧)

  • ✅ 簡潔な表現:

チームの目標達成に対し、強い思いがありました。(断定的な名詞で簡潔化)

4. 助詞(てにをは)を絞る:接続詞の削減

 

助詞(てにをは)を減らすことで、リズムが良くなり、文章が引き締まります。「〜において」「〜ではなくて」といった表現を短縮し、接続詞を動詞で表現しましょう。

  • ❌ 冗長な表現:

アルバイトにおけるお客様への対応という面において、工夫を凝らしました。

  • ✅ 簡潔な表現:

アルバイトで、お客様対応に工夫を凝らしました。

5. 冗長な「書き出し」と「心情の吐露」を削除

 

文章の書き出しに、内容と関係のない「クッション言葉」や「心情の吐露」は不要です。

  • ❌ 冗長な表現:「大変恐縮ですが」「〜というわけです」「〜だと感じています」

  • ✅ 簡潔な表現:即座に本題に入る。

6. 「〜した」を「〜し」で繋ぐ:連用形活用

 

文の途中の「〜しました。そして〜」という表現は、「〜し、〜」のように接続詞を削除して繋げる(連用形活用)ことで、流れるような簡潔な文章になります。

  • ❌ 冗長な表現:

課題を分析しました。そして、解決策をチームに提案しました。

  • ✅ 簡潔な表現:

課題を分析し、解決策をチームに提案しました。

7. 具体例は「数値」と「専門用語」で語る

 

具体例や結果を語る際、「とても」「非常に」といった曖昧な形容詞を使わず、具体的な数値に置き換えましょう。数値は最も簡潔かつ説得力の高い表現です。また、業界の「専門用語」を正確に使うことで、冗長な説明を省けます。

  • ❌ 冗長な表現:「売上を大幅に伸ばし、大きな成果を出しました。」

  • ✅ 簡潔な表現:「売上を前年比30%向上させ、目標を達成しました。」(簡潔かつ具体的)


💎【上級テクニック編】具体性を維持しながら簡潔化する

 

文字数を削る際に、最も失われやすいのが「具体性」と「熱意」です。これらを維持したまま簡潔化するための上級テクニックを解説します。

1. 「結論+理由」を「名詞+形容詞」に圧縮する

 

あなたが最もアピールしたい行動や成果を、「〇〇したこと」という長い表現ではなく、「名詞+形容詞」のセットに圧縮しましょう。

長く、弱い表現 短く、力強い表現(圧縮後)
目標達成のために粘り強く努力した経験 泥臭い実行力
チームのメンバーの意見の違いを調整した経験 建設的な対立解決能力
複雑な問題を要素に分解して解決した経験 構造化された問題解決能力
  • 💡 コツ:自己PRの結論の表現を、この圧縮した表現に置き換えるだけで、文章全体の説得力が向上し、文字数を大幅に削減できます。

2. 「箇条書き」と「括弧()」の戦略的利用

 

長い説明が必要な箇所や、複数の項目を列挙したい箇所で、戦略的に「箇条書き」と「括弧」を利用しましょう。

箇条書きの利用

 

ES内で箇条書きが許可されている場合、特に「施策の具体例」や「役割」を簡潔にまとめる際に使用します。

  • ❌ 冗長な表現:

課題を解決するために、まずメンバー全員の意見を聞き、次に目標を再設定し、最後に進捗を可視化するという3つの施策を実行しました。

  • ✅ 簡潔な表現:

課題解決のために、以下の3つの施策を実行しました。(1)メンバー全員の意見聴取、(2)目標の再設定、(3)進捗の可視化。

括弧()の利用

 

括弧は、本文の流れを切らずに、補足情報や専門用語の説明、数値を簡潔に添える際に有効です。

  • ❌ 冗長な表現:

アンケート調査を実施しました。そのアンケート調査は、100人に対して行われたものです。

  • ✅ 簡潔な表現:

アンケート調査(N=100)を実施しました。

3. 「逆説(しかし、だが)」の積極的活用

 

文章を簡潔にするためには、単調な「そして」「また」といった接続詞だけでなく、「しかし」「一方で」といった逆説の接続詞を積極的に使い、文章にコントラスト(対比)を生み出しましょう。

  • 💡 効果:逆説は、文章に緊張感と論理的な深さを与え、「一筋縄ではいかない課題に取り組んだ」という事実を簡潔に伝えることができます。


✨【仕上げ編】簡潔な文章で「熱意」と「個性」を伝えるコツ

 

文章を簡潔にしても、熱意や個性が失われては意味がありません。簡潔さと同時に、採用担当者の心を打つ文章に仕上げるためのコツを学びましょう。

1. キーワードを意図的に繰り返す

 

文章全体を通じて、あなたが最もアピールしたい「核となる強み」(例:「構造化能力」「泥臭い実行力」など)を、意図的に数回使用しましょう。ただし、不自然な繰り返しは避け、結論、行動、再現性の各フェーズで適切に使い分けます。

  • 効果:読み手があなたのESを読み終わった時に、「この学生の強みは〇〇だな」と明確に印象づけることができます。

2. 「行動の理由」を主語にする

 

あなたの行動を説明する際、「〇〇をした」という行動の結果だけでなく、「なぜその行動を選んだのか」という「思考のプロセス」を簡潔に示しましょう。これがあなたの個性を際立たせます。

  • 簡潔だが浅い表現:

メンバーを説得し、課題解決に協力してもらいました。

  • 簡潔で個性が伝わる表現:

メンバーの不満を「目標の不一致」だと分析し、全員の目標を再設定することで協力を得ました。(論理的なプロセスが伝わる)

3. 企業の「キーワード」を意図的に含ませる

 

志望動機や自己PRの結論部分で、企業が採用サイトやIR情報で使っている「専門用語」や「理念のキーワード」を意図的に含ませましょう。

  • 効果:文章が簡潔でありながら、「企業への理解度が高い」という熱意を間接的に伝えることができます。これは、「志望度の高さ」を論理的に裏付ける最も簡潔な方法です。

4. 適切な「句読点」と「改行」でリズムを作る

 

文章が長くなる場合は、句読点(、。)を適切に打ち、一文の長さを意識的に調整しましょう。句読点が多い文章は、それだけ複雑な情報を詰め込みすぎている可能性があります。

  • 理想的な一文の長さ:40〜60字程度を目安に、読み手の負担にならないように調整しましょう。

  • 改行の活用:ESで改行が許可されている場合、段落の切り替わりで改行を入れ、視覚的に構造を分かりやすくしましょう。特に結論部分は、1行空けて目立たせると効果的です。


🎯まとめ:簡潔な文章は「読み手への配慮」であり、「論理的思考力」の証明

 

ESの文章を簡潔にするとは、「あなたの労力を減らす」ことではなく、「採用担当者(読み手)の労力を減らす」という「読み手への配慮」です。そして、その簡潔さこそが、あなたの「論理的思考力」と「情報伝達能力」の証明になります。

  • 構造の徹底: 結論(P)を最初に明確に打ち出し、PREP法で論理的に肉付けする。

  • デトックスと圧縮: 冗長な表現を削り、数値や専門用語で具体性を保ちながら情報を圧縮する。

  • 個性の付加: 簡潔な文章の中に「核となる強み」と「行動の理由」を盛り込み、個性を際立たせる。

簡潔で力強いESは、採用担当者の読む時間を節約し、あなたの魅力を最大限に引き出します。

最後に、簡潔さをチェックするために

 

文章の簡潔さは、自分で書いていると気づきにくいものです。以下の方法で最終チェックを行いましょう。

  • 音読とタイム計測: 自分でESを音読し、詰まる箇所がないか、リズム良く読めるかチェックしましょう。読むのに時間がかかりすぎる部分は、まだ冗長な可能性があります。

  • 他者のチェック: 友人やキャリアエージェントにESを渡し、「最初の30秒で、あなたの強みと志望動機が伝わったか?」を確認してもらいましょう。特に、初めて読む人に読んでもらうのが効果的です。

簡潔で力強いESで、内定を勝ち取ってくださいね。心から応援しています!

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